日本の神道の考えに
「ケ」と「ハレ」という概念がある
「ケ」というのは「気」、すなわち人の生命力を表し、日常を意味する。
人は日常において生きるために仕事をこなし「ケ」をエネルギーとして放出し、日々過ごしていくものであり、これが続くとその人の「気」が「枯れ」てしまう。
そして「気枯れ=ケガレ」た状態になってしまう。
その「ケガレ」は、非日常的行為=「ハレ」によって、解消される。
例を挙げれば、祭り。
祭りというのはただ騒ぐだけでなく、祭り奉るによってその場へ降りてくる、神聖な存在から「気枯れ=ケガレ」を「晴らして」頂くというのが本質である、その非日常的な行為によって、「ケ」が正常な状態へと戻る。
例を挙げれば、旅。
旅という非日常的な状況により、日々で枯れてしまった「ケ」を取り戻すことができる。
素晴らしい。
ああ、素晴らしい
つまり何が言いたいのかというと
旅に出たい・・・
行ってるじゃん、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと待って頂きたい。
「どこそこに行って何してくる」というのは旅行でしかなく、旅ではない
僕がしたいのは旅行じゃなく、旅
気の赴くまま、しばらくフラリと、目的があるわけでもなく、ただ観てまわる旅
10月に空く時間を使って、しばらく現実逃避を考えてみよう。